未経験の方がまず身につけるべきことは
このコラムをお読みになっていただいている方が、「セラピストになりたい!」と強く思っていただけたとしたら、次のステップとして基本的な接客マナーの習得に力を入れていただきたいと思います。未経験の方は誰もが“研修生”としてセラピストの第1歩目を踏み出します。技術や知識の不足は当然のことなので、まずは意気込みがあることを示す意味でも、『心のこもった接客』を行うようにしましょう。
施術を受けに来ていただいたお客様は、担当のセラピストの技術はもちろんですが、同様に接客態度や言葉遣いに関しても非常に敏感です。対応が悪いと気分を害してしまう方もでてきます。技術面で劣る部分は経験の差でもあり致し方ない面もあるので、『お客様と向き合う姿勢』だけは先輩のセラピストにも負けないようにしましょう。
また、未経験のうちにほかの新人セラピストと差がつくのも『お客様と向き合う姿勢』です。まずは最低限の接客マナーを身につけ、少しでもお客様のお役に立てるように精一杯対応力を磨くことが大切だといえます。
セラピストとしての知識・技術を磨くための研修制度とは
セラピストの求人には「未経験でもOK」という募集内容がよく見られますが、その場合は一定の研修生期間を含む雇用であり、知識や技術を磨くための研修を受けることが必須となります。知識も経験もないまま、新人をいきなりお客様の前に出すことはないので、その点は安心してください。ただし、1人前のセラピストとして認められるまではお客様の前に出してもらえない日々が続くので、下積み時代を経験することを覚悟しておきましょう。
研修期間は雇用先によって異なます。短い所では2週間程度ですが、長い所では1~2ヶ月間かけてさまざまな教育メニューを実施。机に向かって知識を身につける講義の時間と実際の施術を行う実技の時間があり、マナーや接遇の基本も同時に身につけます。
最終的には、研修期間に習ったことがきちんと身についているかのテストが行われ、その試験に合格した方が晴れてセラピストとしてのデビューを果たします。道のりは決して平坦ではありませんが、1人前のセラピストとして業務を行うには必要なカリキュラムです。
これであなたも1人前のセラピスト(雇用条件やキャリアパスについて)
セラピストの求人を細かくチェックすると、さまざまな雇用形態があることがわかります。例えば正社員とアルバイト、給与についても固定給と完全歩合制などの違いがあります。
また、雇用契約ではなく、業務委託契約になる場合もあるので、求人情報をチェックする段階で、どのような雇用条件や待遇になるのかを細かく確認しておきましょう。
一般的には、固定給のある雇用契約の方が安定していると考えられていますが、セラピストの場合は、高い技術力と対応力があれば、多くの指名を獲得することもできます。指名が多いセラピストは、完全歩合制の方が多くの収入をもらえる場合も。一概にどちらがよいとはいえませんが、セラピストの経験や能力によって雇用条件が異なることを覚えておきましょう。
また、キャリアを積むことで最終的にはサロン経営を任せる“キャリアパスプラン”を設けている企業もあります。ご自身がどのようなセラピストを目指し、最終的にどのような働き方を望んでいるのかを明確にしつつ、就職先を探すことをおすすめします。