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鍼灸とは

働く基礎知識

鍼灸のなりたち

鍼灸とは、東洋医学あるいは漢方医学の一分野として中国に起源をもつ、日本の伝統的医療です。

鍼灸は金属の細い針を経穴(ツボ)に刺入し、或いは艾(もぐさ)を燃焼させて経穴(ツボ)に刺激し、身体が本来持っている自然治癒力を高める伝統医学です。

中国での鍼灸の発生起源は詳しくは分かっていませんが、平安時代から存在する名称がそのまま継承され、日本に鍼灸医学が伝えられてからも1500年近い歴史があります。特に、17-19世紀の日本において、鍼灸は独自の発展を遂げ、現在みられる世界的な鍼灸活用と研究の基盤を築いたとされています。

鍼灸の保険治療には医師の同意書が必要な上に、鍼灸保険治療の疾患で同時に医師の治療や薬剤師による投薬が受けられない保険医療機関等の併給禁止などの制約があり、鍼灸院の殆どが自費治療を通例としています。

施術方法の種類

最近では、さまざまなタイプの鍼灸が存在しています。

  • 伝統的・古典的な鍼灸・・・脈診や腹診、舌診などの伝統的な手法と、陰陽・五行など伝統的な東洋医学や鍼灸の理論から、身体を分析して治療をするもの。
  • 西洋医学的鍼灸・・・西洋医学的な知識を元に、身体の状態や症状を分析・治療。この鍼灸の得意分野は、外傷やスポーツなどで起きた運動器疾患。
  • 専門型鍼灸・・・スポーツ選手特有のケガの治療や予防が主なスポーツ鍼灸、ダイエットや顔のリフトアップ、バストアップなどの美容を目的とした美容鍼灸のように、特定の分野を専門に行なう。

何となく調子が悪いけれど病院に行っても悪いところは見つからない、という病気ではないけれど病気の一歩手前の「未病」と呼ばれる状態に、より高い効果が期待できます。そのため、生活習慣病が蔓延し高齢化が進む現代では、病気を未然に防ぐ療法として世界各国の医療関係者WHO(世界保健機関)などが注目しています。