転職活動を行う中で、正しい職務経歴書を作成することは重要なポイントです。大切な書類だけに、「分量はどれくらいが妥当なのか」「どのようにまとめていけば良いのか」「自己アピールポイントはどのように書けば効果的なのか」などの疑問や不安は多いと思います。そこで今回は、正しい職務経歴書の書き方と、書類提出時のマナーについてご紹介します。
履歴書と異なる職務経歴書
履歴書は、身分を証明するために作成する書類です。そのため、自分のプロフィールや今まで勤務した企業の入社・退社の履歴を偽りなく時系列に記してください。
一方、職務経歴書は自分のスキルや経験を伝えるために作成する書類です。履歴書だけでは伝えきれない、今まで携わってきた業務について詳しく書く必要があります。
職務経歴書を見る際、採用担当者は求める実務能力を備えているか、転職目的が明確で仕事に意欲的か、という点に注目して記載内容をチェックします。 居住地や学歴、職務経歴などの基本的な情報を確認する履歴書とはチェックポイントが異なることを理解しておきましょう
覚えておきたい職務経歴書の書き方
職務経歴書を書く際に、前もって覚えておきたい注意ポイントは以下の通りです。
- ・職務経歴書への記載内容がそのまま面接時の質問や確認事項になることを頭に入れて作成する。
- ・志望する企業の採用条件を理解し、ニーズに沿った内容で作成する。
- ・自分の経験やスキルが志望する企業で活かせることをアピールする。
- ・見出しや要約を付け、見やすく読みやすいレイアウトにする。
- ・自分が採用担当者の立場になったつもりで、作成した職務経歴書を読み返す。
職務経歴書のフォーマット
職務経歴書は、今までの仕事の経歴をただ記入しているだけでは好ましくありません。こちらからアピールしたい内容を効果的に伝えるために、見出しや要約文を付けて読みやすいように工夫しましょう。ボリュームはA4用紙1~2枚程度、多くてもせいぜい3枚までにまとめることが望ましいでしょう。
レイアウトは、【経歴要約】、【勤務先企業】、【職務内容】、【実績、成果】、【アピールポイント】のように見出しを付け、以下の点に注意しながら項目ごとに順を追って記入していけばわかりやすいでしょう。
- ・【経歴要約】:これまでの経験やスキルが転職を希望する企業で活かせることを要約して、250字程度で作成する。
- ・【勤務先企業】【職務内容】:採用担当者が今までの職務内容をイメージしやすくなるように、具体的な職務内容を記入する。
- ・【実績、成果】【アピールポイント】:具体的な数値や記録を示しながら、自分の実績や成果を伝える。
好印象を持たれる書類提出時のマナー
職務経歴書を書き終えて応募先の企業へ提出する際には、次のようなマナーを理解しておきましょう。
- ・書類を封筒に入れる場合は、定型外のものを使用して折り目が付かないようする。
- ・汚れが付かないように、書類はクリアファイルに入れてから封筒に入れる。
- ・郵送する場合、郵便料金が不足していないかチェックする。
- ・提出期限を確認し、確実に期日前に企業へ到着するようにする。
- ・こちらからのメール連絡が可能であれば、送付したことをメールで知らせる。
好感度をさらにアップさせるために、書類提出のマナーもしっかり理解しておくことが重要です。
おわりに
職務経歴書は、これまでの経験やスキルを志望する企業に伝える重要なツールです。 そのため、書類選考の際には記載されている内容がそのまま選考の合否につながります。
わかりづらい職務経歴書の場合、次のステップとなる面接に進めないこともあるため、採用担当者が理解しやすい文面を心掛けましょう 採用担当者の目に留まりやすくするためには、簡潔でわかりやすい職務経歴書を作成することはもちろん、書類提出のマナーにも気を付けて好印象を持ってもらえるように工夫することが大切です。